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当院が行うボールマッサージについて

当院が行うボールマッサージについて

ボールマッサージは、手軽・気軽・簡単・セルフケアも出来るマッサージです。

今回はボールマッサージのメリットとどうして効果が出るかをご紹介致します。

当院が行うボールマッサージについて

ボールマッサージは、手軽・気軽・簡単・セルフケアも出来るマッサージです。
今回はボールマッサージのメリットとどうして効果が出るかをご紹介致します。

まず、はじめに!

ボールマッサージとは、
いろいろな大きさ・硬さのボールを用い
気軽に手軽に簡単に始められる!
セルフケアも出来ることで人気の出たマッサージ法です。
最近また人気が戻りつつあるのですが
約15年程前にもテニスボールやゴルフボールを使い人気があった時がありました。
僕も患者さん自ら治療と治療の間に効果を継続して頂く目的でお話ししてやって頂いた
という思い出もあります。
その頃はボールで刺激をしてもらって
筋肉の中に溜まった疲労物質・古い血液・老廃物の除去、新しい血液の補充などを促進
筋肉を和らげリフレッシュさせて 凝りを改善・痛みを減らす事を目的にしていたと思います。
今もそれは変わらないのですが、
最近では 筋肉・靭帯だけでなく筋膜・骨膜にも
良い影響が出るのではないかと言われ出しました。

ボールマッサージのメリット

〇 簡単に手に入って気軽に始められるのが良いですね。

大きさ・硬さはいろいろありますが
おすすめなのは4〜8センチぐらいでご自身の手の大きさにあっていて転がしやすいものが良いです。
稀にすごく大きいのですが振動したり暖かくなったりするものもあります。これも一興ですが・・・
硬さは少し柔らかめなものが良いと思います。
ゴルフボールや石、木の球も悪いわけではありませんが
骨の近くの筋肉に刺激をする時少し痛みが出たり骨を傷つける可能性があるので
僕は少し柔らかいものが良いと思っています。
硬いボールしか手元にない場合は少しずつ加える圧を弱くすれば問題は無いのですが、
気持ちが良かったりするとついつい強く刺激したくなっちゃうことがあるので
出来れば柔らかめのものを用意して下さい。
怪我や組織を傷つけるだけでなく 筋肉・筋膜・皮膚の刺激具合からしても
柔らかいものの方が効果が上がっていると思います。
以前から使われているテニスボールやゴムで出来た玩具スーパーボールあたりが良いと思っています。



〇 手軽にどこでも出来る!

ポケットやカバンに入れておけるので
いつでもどこでも持ち歩けますし
いつでもどこでもマッサージ出来るというのは良いと思います。
常に痛みを抱えている方には魅力的ではないでしょうか?
それと急に痛みが出たり怪我をなさった時もすぐに対処出来ます。



〇 ピンポイントな刺激が出来る!

手のひらサイズのボールなのでピンポイントで刺激が出来て的確な場所をマッサージ出来るということです。
トリガーポイントも狙えます。
トリガーポイントとは、実際に硬くなっている部位や痛みのある部位から離れたところにあって、
この原因を作っていると思われる場所の事を言います。
これも最近わかってきたキーワードですね。



〇 筋膜リリースも出来ます。

これもトリガーポイント同様最近流行のキーワード!
筋肉の周りに取り巻いている膜が硬くシワくちゃになったのを取り除く事が出来ます。
15年前にはこの筋膜リリースとかトリガーポイントという言葉もなかったですし
理論もあまり知られていませんでした。



〇 ファシアも刺激出来るかも!

これはまだ勉強している最中なのですが、ファシアという物質が筋肉と皮膚の間にあり
これらもボールマッサージで刺激出来るのではないかと今検証中です。
ファシアという物質はワタのような繊維で 皮膚と筋肉の間にあると言われています。
ダウンジャケットのように空気や体液を含んでファファの状態であれば良いのですが、
筋膜同様ペタッと薄くなってくっ付く状態になると
循環は悪くなるし硬くなって懲りの原因になるのではと言われています。
これも最近言われ始めた事です。

余談ですが・・・・

余談ですが、これもメリットの一つになるのではないかと思いますので書きます。
指や手のひら、中には肘や膝を使って揉む押す!
これって我々免許を持ったプロでも筋肉や靭帯、筋膜一歩間違うと骨まで傷つけてしまう事があります。
最新の注意とテクニックで回避してます。
以外と難しいのです。
最近の勉強会やセミナーでは
筋肉は揉まない方が良い!などという先生やさまざまな理論も出て来ています。
揉む事で筋肉筋膜などを傷つけて筋繊維が切れる事で柔らかくなったと勘違いしていると豪語する先生も
たくさんいらっしゃいます。
古くなった板ゴムや輪ゴムを無理矢理引き伸ばすと
表面がささくれ立って伸びる!これと一緒だと言われるのです。
人間修復能力があるので一部が切れても治ります。
するとまた硬くなる!それでまた凝るのだと!
だからまたすぐ凝ってきてしまう!という考えです。
僕個人的には全てを受け入れれない意見ですが一理はあると思います。
基本僕は筋肉筋膜傷付ける方法をあまりしないので・・・・

さて、かなり脱線しましたが
ボールマッサージに戻ります。

ボールマッサージだと筋肉・筋膜・靭帯を傷つける事がメチャクチャ少ないです。
無いとは言いません。先程の硬いボールで強くやれば傷つける可能性はあるので
ただルールとコツさえ掴めればそんな事は起きないと思います。
だから、ボールマッサージで揉み返しなんて副反応は出ません!
これも大きなメリットでは無いかと思います。

次は、どうして効果が出るのかをお話し致します。

さて、少し長くなりましたがもう少しお付き合い下さい。
ボールマッサージのメリットはお分かり頂けましたでしょうか?

次はどうしてボールを転がしただけで効果が出るかです。

筋肉が硬くなるのは、疲労物質が溜まって筋繊維がくっつきあって筋肉自体が硬くなるのと
硬くなった縮んだ筋肉が筋肉を取り囲んだ筋膜にシワが出来て硬くなります。
大体このような大きく二つの理由になります。

さて、どうして効果が出るのかの1つめです。
硬い筋肉は疲労物質や乳酸が、筋肉の繊維に取り付いています。
それが糊のようになって筋繊維がひとまとまりに固まります。
とくに乳酸は筋肉に取り付いてクエン酸を待っています。
運動した時にレモン水やスポーツドリンクを摂取したくなるのはそのためです。
クエン酸が口から入り吸収されて血中に入り身体を巡り疲労した筋肉に辿り着き、
乳酸と出合うと、疲労物質が疲労回復物質に変化して筋肉を癒します。
ボールを硬い筋肉の上を転がすと
筋肉に古く澱んだ血液を押出し、新しい酸素やクエン酸、筋肉のエネルギーになるATP(アデノ3リン酸)を
たくさん含んだ血液を送り込む事が出来るというわけです。
新しい血液で疲労物質を流し去り、栄養が行き渡るとリフレッシュされて筋肉が柔らかくなるという訳です。
これはかなり前からわかっていた事だと思います。15年程前に流行したボールマッサージの原点はここでした。

もう一つの効果

さて、ここからは最近わかった事です。
先程のもう一つの硬くなる理由の筋膜からの効果です。

筋膜は筋肉をくるりと取り囲んでいるだけでなく全身を包み込んでいると言われています。
これが個々の筋肉が硬くなって収縮すると筋膜はシワが寄って硬くなります。
筋肉をマッサージしたりストレッチしたり揉んだりして筋肉が柔らかくなっても
筋膜のシワが取れていない、硬いままの状態ですと一時的に楽になってもすぐに辛く戻ってしまうのです。
そこで最近流行りの筋膜リリース・トリガーポイント治療、ファシア治療などが出て来た訳です。
それがボールマッサージで簡単に出来てしまう。
ご自身でも出来ます。セルフケアですね。
手が届く場所なら本当に簡単!手が届かない部位だと壁や床と身体の間にボールを挟み刺激すれば良いのです。

ここで1番大切なのは転がし方です。
どちらの方向にどのくらいの力で行うか!
筋肉を緩めるだけなら方向はあまり気にせず
とにかくひたすら硬いところを縦・横・円を描くように 
転がす手が疲れない程度の強さで刺激していけば効果が出るのですが!

筋膜リリースする時はちょいとコツがいります。
あん摩マッサージ指圧鍼灸師や柔道整復師など免許持っている方ならば
学校で筋肉の位置やどこからどこなどわかっていると思います。
さらにアナトミートレイン(筋肉や筋膜がどこからどちらに走っているかの経線を鉄道モデルに見立てた学説)
なども勉強しているとわかるのですが。

筋肉や筋膜を正しく頭の中で思い描きながら(想像して皮膚上に投影するように思い描きます。)
筋に沿ってボールを転がす。
ボールで幹部を圧迫して筋肉を縮める方向に動かして緩めていく事が出来ます。(緩消法の応用)

ある一定の方向に軽い力で皮膚の上からボールを転がす。筋膜のシワが伸びる!筋膜が緩む!
血液や体内の水分が満ちてきて循環が良くなり筋肉が緩む!というメカニズムです。

本当に長くなってしまいました。
出来るだけ簡単にわかりやすくと思ったのですがすみません。


ボールマッサージはまだまだ研究半ばで
いろいろな可能性を秘めていると思います。

当院では、硬くて辛そうな筋肉に対し
ボールマッサージを行い、表層の筋肉筋膜を緩め
深い層の筋肉にアプローチします。
深層筋にアプローチするのは先週当院院長がブログで紹介したスェーデン式マッサージです。
この組み合わせは他の治療院ではまだまだ行われていないのでは無いかと思っております。

ぜひ一度お試しになって下さい。

それと今後、またこのブログで
各部位に対してのボールマッサージ、スェーデン式マッサージのコツと上手なやり方なども
紹介してしていく予定です。
どうぞよろしくお願い致します。